ストーリー・イメージ・メカニクスＥＸ
「伝説巨神イデオン」

やまと・2004
5800円（本体価格）

復活の巨神

	今になって出るとは思わなかった、イデオンのアクションフィギュアです。 　スケールはアオシマプラモ以来イデオン伝統の1/600。 実測19.5cmというところなので、設定身長の105mより少し大きめ？となるが、昔のプラモはもっとでかかった気がする。 　アンテナなどの突起部を除いてほぼABS製。 イデオンの材質感からして、金属製なら嬉しかったのだが、当初予定されていたらしいPVC製でないだけよかったです。
	さて、本体は上の写真のとおりつや消し仕上げとなっていて、スケールを考えれば順当なところなのだけど、 「伝説の巨神はもっとすばらしく輝くものだ」 　などと思ってしまったので全体にスーパークリア光沢を吹きました。 　後の画像見ればわかるかと思いますが、胸のあたりのディテールとかけっこう豪快です。 また、全身の適当にペンで入れたようなスミ入れがこれも豪快。 値段の割には雑くない？って感じはあります。 なので、気になる人はバラして塗装し治した方がいいかもしれませんね。 　目、各部のイデのゲージはクリアパーツ。これも塗りがちょっと荒い。 値段からすると発光ギミックとかあると嬉しかったのだけどなあ。
	背面。 立体化にあたって特に大幅にディテールが増えたということはないようです。 　プロポーションは、設定に比べかなり腿が長く、頭部が小さくなっています。 腰回りが可動式アーマーという解釈になっているのも設定とは違うところ。 　また、腰は少し後ろに反った状態になっています。これは立ち姿の設定みたらそんな感じなのだけど、できれば前後スイング欲しかったところ。 胸位置ではボールジョイント接続で自由に動きますが。
	さて、イメージと大きく違うのが頭部。 全体に丸っこく小さめ。 　イデオンといえばとかくカクカクとした、無機質な雰囲気が印象的だったのですが、かなりキャラクターロボ的な路線に振ったアレンジとなっているようです。 目のあたりの形状に顕著で、もっと平坦な「でかい窓」な雰囲気だったんだけど。 　格好いいのはいいのですが、イデオンというよりむしろネモとか、そのあたりの顔かと思います。 小さめにするのは、下から見上げたときの巨大感とかがでるしいいのですけどね。
	可動に関しては特筆すべきこともなく、というところ。 腕部はけっこう動きますが、肘は９０度までしか曲がりません。 目立たないところでは肩の上部分の回転可動などがあり。 　脚部はデザイン上しかたないですが、一昔前のガンプラくらいな可動、というところ。 　ただ、関節保持力はけっこうあるようです。股関節を開くところが少しヤワなくらいで、後はごく安定しています。
	実際アクションフィギュアとなってもイデオンってそんな派手な決めポーズがあるわけでもなく… なにしろ記憶に残っているといえばジョングに囲まれて腕を振り回しているシーンとかだし。 無造作に手足振り回してやたら破壊的という感じなのです。 とりあえず設定の飛行ポーズ。 　波導ガンがあればもう少し遊べる幅が広がるのだけど。 付属品は手首の替えのみ（握り手、平手の２種）
	この玩具のウリと言えば、この全方位ミサイル発射ポーズ再現でしょうか。 　胸パーツに可動が仕込まれ、このようなポーズが楽々取れます。 　あとはイデオンソードのポーズなども取れるかな〜と思うが、なにやってんだかわからないことになりそうなのでやめ。
	1/600というと艦船なみのスケールなので、合う大きさのものあるかな〜と手近なところからもってきたのがこれ、「ダイナミックロボットミュージアム」のゲッター。 　だいたい8cmくらいなので、1/600より少し大きめ。 換算するとゲッターＧあたりがあればぴったりサイズかなあと思うけど、まあ雰囲気で。
	並べてみるとこんな感じ。 やはりでかい、けど、惑星叩ききったりするパワーから考えればむしろ小さいくらい？ ダイターンやダンガード、ガンバスターなどイデオンよりでかいロボも多いからねえ。
	いろんなものが因果地平の彼方に飛んでいきそうな対戦。 少なくともイデオノバの左座席の人は戦死確定。
価格からするとちょっと安っぽい印象があるので、万人にお勧めとは言い難いところ。 でも、労せずしてけっこー動くイデオンが手に入る、というところに価値を見いだせる人なら買いでしょう。細部はともかく、全体のシルエットはとてもカッコイイし。 アオシマのプラモ、合体するやつなんか組んでる最中から崩壊していくような難物だったしな〜。（なにしろプラが固くて薄かった…）

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