ソフビを使った改造をするにあたって、
「もうちょい大きければ」「もうちょい小さい方が」ってことはよくあります。
そこで、以前よりベンジンを使った縮小方法というのがよく行われていました。

　しかし、これは過大な期待をする人が多いのですが、
「仮面ライダー龍騎コレクタブルソフビ」に対してはかなり有効だったものの、
たいていの場合はほとんど縮みませんでした。
（ソフビが固くなることで工作しやすくなるというメリットはあります）

　そんな中、インペラーさんが別の方法を実験し、送っていただきました。
以前にソフビ巨大化をご紹介しましたが、その応用ともいうべき方法です。
まずいかに方法をご紹介します。

必要なもの
　・縮小したいソフビ。
　・ラッカー系シンナー
　（インペラーさんは「サンデーペイント　ラッカーうすめ液」を使用したそうです。
　　ホームセンター等で400ml缶300円ほどで売っています）
　・蓋つきの広口瓶、もしくはそれに類するもの（蓋ナシは危険）

手順
　・広口瓶にシンナーを入れる。（火気、換気には要注意！）
　・ソフビを漬ける。
　　（大きいと変形しやすいので、パーツごとに切り分けるとよいようです）
　・１週間ほど放置。
　・取り出して１ヶ月ほど放置。

注意点
　・強力なシンナーを使用するので、中毒、火災等に注意。
　・塗装ははげたり色合いが変わる場合あり。
　・時間がかかるので気長に。
　・ムクや肉厚の素材はひび割れを起こすことがあるようです。
　・ソフビによって効果の度合いは変わるようです。
　　変形や崩壊の可能性もあるので、大事なソフビはいきなり漬けないこと。

　私も実験してみました。
今回の実験台はゲキイエロー。
・ツインヒーローが発売されていない
・スタンダートサイズのソフビにしては小さめである
という２点から選定。

←こちらが元の状態です。
ゲキブルーより少し小さめなのがわかるかと思います。

　で、ホームセンターでこれを買ってきました。
塗料用の缶とニッペの徳用ラッカーうすめ液。

　ここに、パーツごとに切り分けたゲキイエローを投入し、うすめ液をどぼどぼと注いで密閉、そのまま１週間ほど記憶から消去。

　思い出して引っ張り出したところ。
倍とはいきませんが、２、３回りほどという感じで巨大化しています。

　このまままた放置。
（換気のよいところでやらないと顰蹙）

　じわじわとシンナーが抜けて縮んでいきます。

　１ヶ月ほどたったところ。
頭部だけのが縮小後です。

　比較すると少し小さくなり、また固くなっています。

　なんとなく小さくなっているのがわかるでしょうか？

参考までに実測数値を。

・顎から頭頂部まで
　26mm→23.8mm

・こめかみ間の幅
　19mm→17.6mm

・頭部前後幅
　24.9mm→23mm

　測定誤差はあると思いますが、おおむね元の92%ほどの大きさになったようです。

　縮小度合いはソフビによって違いが出ます。
ソフビ可塑剤をシンナーが追い出す→シンナーが揮発して縮む、という仕組みかと思われるので、おそらく柔らかいソフビの方が縮みやすいのでは？と考えられます。

　写真のリュウガンオーは派手に塗料が剥がれましたが、約９０％ほど縮小しました。

　これはシンナーが塗料で汚れたため、何度か入れ替えをしてそのつど膨らんだり縮んだりさせたせいかもしれません。