芝さんよりの投稿その３

　前回の「シャイングウィザード」の説明で、気がつかれた方もいるかと思いますが、芝さんはプロレスもご趣味とのことで、以前運営されていたＨＰでのネタを送っていただいています。
　本来、アギトやエクシードギルス画像より先に頂いていたのですが、無理を言って解説をお願いしていたため、少し遅れての掲載となりました。
　プロレス好きの方はもちろん、そうでない方も、フィギュア改造の楽しみとしてご覧下さい。

（以下の解説は芝さんよりいただいたものです）

素材　：
グレートムタＤＸ・
髑髏（ドクロ）頭巾バージョン

改造点　：
　リペイントによるコスチュームのバージョン変更と頭巾制作。

　２０００年４月７日、蝶野正洋戦でのグレート・ムタ。
　いつもビッグマッチになるとファンを驚かすような奇抜な衣装で出てくるムタですが、この時は白地に黒スパイラルという結構シンプルなデザインでした。
　結局この試合、レフェリーへの毒霧噴射による反則負けという、なんともムタらしい結果（苦笑）。
　後のパワーウォリアー戦では逆に毒霧を吹かれ、そのまま攻め込まれて負け。でもやるときはやるもんで、アメリカのＷＣＷではちゃっかりタッグチャンピオンになってます（笑）。

　ムタといえば顔のペイントですが、この時はＷＣＷ所属レスラーとしての試合だったということもあり、黒字に白文字で『ＷＣＷ』と書いてありました。

　頭巾はパテで制作。パテを２mmの厚さに均一に伸ばしてフィギュアに付かないように気を付けながら被せていき、徐々に形を整えました。
肩の龍の飾りは今回のバージョンには必要ないので、勿体ないけど取り外してます。

　塗装はまず艶消しの白でコスチューム全体を塗装し、乾燥確認後に黒で雑誌を見ながらスパイラル模様を書き加えました。これがなかなか難しくて、一部オリジナルの部分もあります（苦笑）。

　ペイント部は艶消しの黒で塗り、その後白で『ＷＣＷ』の文字を書き加えました。
最後に艶消しスプレーを全体に薄く吹き、塗膜を保護。

　こうやってみると結構単純な作業なんですが、頭巾の薄さが２mmなんで何回も折れるんです（苦笑）。修復や作り直しも含め、完成までに１ヶ月かかりました（苦笑）。

＜”ハリウッド”ハルク・ホーガン＞

素材　　：
”ハリウッド”ハルク・ホーガン
（SMASH 'N SLAM）
改造点　：
リペイントによるコスチュームのバージョン変更

　プロレス界最大にして最強のヒール軍団だった『nWo（new world order）』の創始者。
アメリカＷＣＷマットで発足し、以後勢力を大幅に拡大。その波は日本にまで及び、今結構ＴＶに出ている『蝶野正洋』はその『nWo japan』の創始者でもあります。
　当時は街を歩くと『nWo』Ｔシャツを着ている人がそこら中に・・・という現象も起こっていたようです。

　ホーガンといえば『茶色い焼けた肌』なのですが、何故かこのシリーズのフィギュアは肌が白っぽい。『これじゃいかん』ということで肌を前部焼けた肌の色にリペイント
しました。この色作りがなかなか難しく、かなり苦労しました。

＜”ハルクスター”ハルク・ホーガン＞

素材　　：
”ハリウッド”ハルク・ホーガン
（SMASH 'N SLAM）
改造点　：
リペイントによるコスチュームのバージョン変更

　派閥闘争による内部紛争や分裂でnWoが崩壊した後、ホーガンは一度は離れたＷＣＷ本体に見事復帰。ファイトスタイルはヒール（悪役）のままでも、彼の黄色いコスチューム姿を見れば、会場全体がホーガンコールに包まれてしまいます（笑）。

　これは全作と同じく肌の色のリペイント。全作と同じ色を使ったので前ほどの苦労は無かったのですが、問題は黄色いコスチューム。黒の上に黄色を塗っても黄色にはならないので白地を塗る必要があるわけですが、あまり塗りすぎると塗膜が厚くなって剥がれる原因にもなるし、逆に薄いときれいな黄色が出ない。
　というわけで、塗装だけにも関わらず２週間ほど時間かかりました（苦笑）。

＜スティング（nWo ウルフパック）＞

素材　　：
スティング（SLAM 'N CRUNCH）
改造点　：
リペイントによるフェイスペイントのバージョン変更

　『nWo』の派閥闘争で生まれた反ホーガン軍団『nWoウルフパック』。
　これまで誰とも組まずに一匹狼でnWoやＷＣＷ本体とやりあってたスティングが、何故かウルフパックからの勧誘を受けてしまった。以後、白かったペイントはチームカラーの赤に塗り替え、凶器もトレードマークだった黒バットからパイプ椅子に・・・。ブレット・ハートとのデスマッチは壮絶なものでした。

　このスティングのリペイントでは、フェイスペイントのカラーを白から赤に変えてあります。他のと比べると非常に簡単でしたが、あまり商品化されていないバージョンなので結構気に入ってます。