血闘！斬鉄剣対座頭市

	「この世に斬れぬ物なし」必殺の斬鉄剣を操る十三代目石川五右衛門。対するは盲目の身ながら、居合を究めし座頭の市。 　両雄並び立たず、二人が出会ったとき、すでに闘いは宿命であったといえよう。 　「斬鉄剣」を使いこなす五右衛門に利があるか、しかし老獪な市がむざむざと倒れるとも考えられない。 　どちらにせよ、勝負は一瞬で決まることは間違いない。今まさに、刃が抜かれようとしていた…
「待たれぃ！」
	「この勝負、儂が預かった！」 侍の中の侍とも名高い、三船である。 「わけは知らぬが、とりあえず儂の住まいで話を聞こうではないか」 　突然の闖入者ではあったが、その貫禄と強引さに剣気をそがれてしまい、二人はなんとなく剣を収めた。 「…では」 「…やむをえんか」
	「まーとりあえず酒でもどうだ？」 （…こ奴、やはり強引。話など聞く気あるのか？） 少々後悔を覚える市だったが…
「むっ、お主、 　なぜ座らんのか！？」
	「せ、正座はおろかあぐらもかけんとは！ 拙者、あまりにも修行が足らん！ 未熟にも程がある！ ただいまより修行して出直して参る、ごめん！泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣」 「あーあー」 「だって儂らと値段ちがうし…」
（お断り） 三船のキャラクターは「雨あがる」の三船史郎を参考にいたしました。 →おまけ？

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