教皇の間の千日戦争

「アイオリア、お前、本気でこの教皇に刃向かう気か！！」

「もはや真実がみえた以上容赦はしない！
行くぞ！教皇！！」

「やめなさいアイオリア。
キミは誰を相手に戦っているかわかっているのですか」

「お、お前は魚座の…」

「よいところへ来たアフロディーテ、逆賊アイオリアを討て！」

「くるかアフロディーテよ」

「フッ、やむをえませんね…」

「うりゃあー！」

「はぁーっ！」

「むぅ！これはまるで、千日戦争の形！
千日戦いをつづけてもこのままの状態で勝負はつかない！！」

「フッ、ならばたがいに秘技を繰り出すしかないだろう」

「アフロディーテ、お前は消滅を望むのか？」

「わたしに迷いはない、五感を徐々に奪われて死ね、
アイオリア！

「笑止！そんな技が黄金聖闘士に通用するものか！」

「フッ、ならば黒バラの牙で粉々になって消滅しろ！

「なんの！そんなものは獅子の牙で粉砕してくれる！

「さあどうした、お前の技はそれだけかアフロディーテ！」

「フッ、もはやキミには白バラをうつ以外ないようですね…
ですが…」

「ですが？？」

「今はやめておきましょう」

「なにぃ、このアイオリアに遠慮は無用！最大の技をもってかかってこい！」

「アイオリア…そういう問題ではないのですよ…」

「アフロディーテ…」

「あいにく、白バラを切らしてましてね。花が咲くまで待ってもらえますか？」

「もういいからオマエ帰れ」

「やっぱりシャカを呼べばよかった…」
しみじみ思った教皇であった。