「鬼の心得」

「はぁ…」

「どうしたんですか?
 轟鬼さん」

「あっ、威吹鬼さん…」

「俺、このごろ全然活躍してないなあって思って。
負けてばっかだし。」

「…ボクもです。
なんだかいつも響鬼さんに助けられているばっかりで…」

しょぼーん×2

ばぁん!

「どわ!」

「げふっ!」

「おうおう、景気の悪いツラ並べてるんじゃねえよ!」

「だ、弾鬼さん」

「ちょっと痛かったッス!」

「お前らさあ!
鬼がそんな情けない事言ってちゃダメじゃんかよ!」

「弾鬼の言うとおりだっ!」

「裁鬼さん!」

「もう退院してきたんですか?」

「鬼たるもの、相手がどんな強敵でも」

「たとえコンディションが悪くても」

「得意の武器ではなくても」

「は、はい」

ふるふる

「た、たとえ玩具みたいな武器を渡されても…だな…」

「裁鬼さん…?」

「大丈夫ッスか??」

ぐっ

「そ、それでもなあ!」

「黙って戦い続けなきゃならないんだよ!チクショウ!
なんで毎回かませ犬なんだよ!
俺がなにしたって言うんだ!
責任者出てこい!!」

「お、おっしゃる通りです…」

「裁鬼さん、落ち着いて…」

「誰かぁ、石割くん呼んできてよ!早く!」

おしまい


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