陸の王者

 花見に行ったり観光旅行に出かけたり、このごろすっかりたるみ気味の密林の王者。正義の味方として、このままでいいのか?

「あんた!最近遊び歩いてばかりじゃないか!
密林の平和ってのはどうしたんだね?」

「あっ、そういえば…」

「それでよく密林の王者なんて名乗れたものだね」

「ま、王者を名乗るならさ…」

「このくらいは乗りこなしてほしいもんだね」

「うわぁ!ぞう!」

「ほほほ、密林の女王様とでも呼んでもらおうかい」

「どっから連れてきたのかしら…」

「いいなあ…ぞう…」

「ぱぉ…」

ズーン

「……貸してやろうか?」

「やったー!」

「ぱぉ」

ズーン

「…ねえ、ほんとにどっから連れてきたのよ」

「は!そりゃぁもちろん…」

ズーン

「攫ってきた」

「やっぱりね」

ズーン

「それじゃ、
あとは頼んだよっ!」

「わーぃ」

「頼んだよ、って…」

ズーン

ズーン

「それに、さっきから聞こえてるこの音はなに?」

ズーン

パォォォーーン!!

「パォォオ!!(怒)」

「ぱぉ」

「えーっ、ぼくしらないよー!」

「言い訳が通用するかしら…」

密林の王者最大の危機!!
かなあ?とつづく


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