密林の郵便配達

ふと気が付けば一年以上なにもしていない密林の王者であった。
	「んあー、夏休みはいいよね〜」 「年中休みのくせに、だらけきってるわね…」
「郵便でーす」
	「ども」
	「ぼくに？」
	「誰からだろう」
	「こ、これは…」 『みつりんのおうじゃさま。 わたしはあなたのファンです。 もっとかつやくして、はやくまじょをやっつけてださい。 ついしん： ぜったいやっつけてください、必ずです、ヨロシクね！』
	「がーん」 「ファンレターね」
	「くそう、ぼくはなにをやってたんだ！」 「ほんと、なにやってたのかしら」
	「これからは全力でがんばるぞ！」 「あのー」
	「すみませーん」 「あれ、まだいたの？」
	「これ、着払いなんスけど」 「ええっ」
	「と、とりあえずがんばるよ！」 　どこの誰かわからないファンに密林の王者は誓うのだった。
つづく→

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