密林の英国人

 国際救助隊員の肉体は密林の王者の美意識とは相容れなかった!

「この肉体美がわからないかな〜」

「な〜」

「やっと帰ってくれたよ…」

「だいたいイギリス人なんかに頼ろうと思うのが間違いよっ」

「それはちょっといいすぎじゃないかなあ」

「その通りですね、偏見はよくありませんよ、フランスのお嬢さん」

「あっ、だれ?」

「失礼、同じ英国人として聞き流すわけにはいきませんでね」

「わたくしフレッドと申します、よろしければ彼らの代わりにお力になりましょう」

「わー、ちっちゃー。
ほんとに力になってくれるの?」

「そうですね…」

「私の、軍の特殊な部隊にいた時の技術が役に立つのであれば、ですが」

「特殊な部隊?」

「まさか、元SAS隊員!?」

(SAS…Special-Air-Sarvice、イギリス特殊空挺部隊。
世界の特殊部隊の源であり、最強との呼び名も高い)

「な、なんだかわからないけどぜひお願いします」

「そうですか…」

「少々厳しいかもしれませんが、かまいませんね」

「はいっ」

「それでは…」

「まずはお茶の時間からはじめますか」

「おー!」

「かなりステレオタイプな感じね…」

 謎の英国人フレッド。
彼は密林の王者になにを伝えるのか?
思いつきのようにつづく。


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