破獄

西部の銀行強盗が宇宙刑事に捕まってから、はや２ヶ月が経過していた…
	「もーすっかり務所暮らしが板についちゃったゼ… でも早く自由になりたいよぅ」 「……あれ、向こうでなんか光ってる？？」
ボーッ…フワフワ… 「ま、まさか…（半泣）」
	「どーも、ユウレイでーす」 「ああああ！やっぱり〜。オレが何したってんだよぅ。 こわいよー、入って来るなよー」 「こわがらなくてもいいよー。キミを助けに来たんだよ」
	脱ぎ 「ほら、安心？」 「あれ？ユウレイじゃないのか？」
	「ユウレイはユウレイなんだけどねー。 これは衣装だから。これ着てると牢屋もすり抜けられるから、自由になれるよ。キミの鎖と交換してあげるよ」 「交換？？してくれるの？？？」
	「いいのかなあ…」 「いやー、せめて死んでからくらいいいことをしたくってさぁ」 「いいことかなぁ…」
	「じゃあ、かわりに入っとくから」 「そりゃ助かるが…ホントにいいのか？」 「だってしょせんユウレイだし」
	「うぉっ、ホントに脱出できた！」 「ほんじゃ、後は任せといてよ」 「なんかわからんがこの恩は忘れねえゼ またな！」
親切なユウレイの手引きにより、牢獄から脱出した銀行強盗。 あの鎖けっこう簡単にはずれるんだなー、と思いながらも この恩はいつか返しに来るゼ、と心に誓うのだった。 ペースをつかめないまま、続く

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