検問

前回のあらすじ 　謎のユウレイの自己犠牲的手助けにより、ついに彼は脱獄に成功した！
	「いやぁ、うまく抜けられたぜ。 あとはできるだけここから遠ざかって、と」
	「ゲッ、検問か。脱走はばれてないだろうが…見つかるとやばいな」 「困ったなあ、通れないよー」 「！？誰だ？」
	「僕は自転車命のミリアムだよ。 でも無灯火自転車だからダメだって通してくれないんだ（涙）」 「なるほどねえ」 「君は？」
	「名前を聞かれたのは初めてだな… 俺はエルドラド・ジョー。 そうだ、俺にひとつ考えがあるぜ。どうだ？」 「どうするの？」
	「実は、この服、光るんだよな。」 「そうか、じゃあ無灯火じゃなくなるね！」 「お前の帽子と交換な」
	「じゃあな」 「ありがとう、助かったよ！」 「あー、なんだか俺もいい人になったよなー、へへ（てれてれ）」
	「どうもー、自転車選手でーす。自転車なくしたんで歩いて通りたいんだけど」 「通ってよし！」 「ラッキー！」
自分がけっこういい人になったことに感動しつつ逃走をつづける 「エルドラド・ジョー」（本名）であった。 続く
その後…… 「うわー、すっごい乗りにくいよー（涙）」

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